こんにちは!かわちゃんです。動物大好きです♪
今月の記事では、動物の足の制作過程をお見せしながら、Fusion 360のスカルプト機能のコツ(?)を紹介しています。

これまでに猫足馬足の紹介しましたが、シリーズ最後の足は・・・鳥です!!

※鳥が苦手な人にはあまりおすすめしない記事です

今回、鳥足の制作でポイントとなるのは、「面の向きに合わせて、メッシュの分割を増やしていくこと」です。それでは早速、鳥足の制作過程をみていきましょう。

完成形はこんな感じ

今回紹介する鳥の足の完成形はこんな感じです。
指の本数は前側に3本、後ろ側に1本。ハトのタイプの足ですね。
ちなみにインコは前後に2本ずつの指が生えていて、ちょっと形が違います(笑

上の画像2枚はどちらも同じデータのそれぞれ表示方法を変えたもので、スムース表示(上)、ボックス表示(下)です。 スカルプトモードでは[Alt]+[1]でボックス表示、[Alt]+[3]でスムーズ表示に切り替えることができます。

スカルプトモードの直方体からスタート!

ハトの太もも部分から作りたいと思います。まずは直方体を準備しました。
分割数はデフォルト値のまま(それぞれの面を2分割)です。

次に、側面、底の面のエッジを一部分削除し、底面の面をひっぱりだします。スカルプトの[修正]>[フォームを編集]で、面を選択して[Alt]を押しながら、移動の矢印をドラッグするとその方向に分割数を増やしながら、ボディをうにゅっと伸ばすことができます。

2回ほど底面をうにゅうにゅっと[Alt]を押しながら、引き出しました。その後、指の付け根となる面の大きさを小さくしました。作業はボックス表示で行っています。

後ろの指を作る!

これで腿~指の付け根ができたので、後ろの指を作ろうと思います。後ろの指は1本真ん中に生やせばいいので、簡単です^^

さきほどと同様に [修正]>[フォームを編集]で、面を選択して[Alt]を押しながら、移動の矢印をドラッグすると・・・指が生えてきます!

このままでは指がぶっといので、[フォームを編集]で先端の面を選択し、縮小することで、指を細くします。[ソフト修正]にチェックを入れてから縮小することで、指の付け根から先端までがなめらかに細くなっていきます♪
※3Dプリントをする場合は細すぎるとプリントできなかったり、壊れたりするので太さには注意してくださいね!

前側の指を作る!

今度は前側3本の指を作っていきます。まずは、後ろの指と同様にして、前側の真ん中の指を作りました。

ここでのポイントは左右の指を出すための面を作っておくこと。つまり、上の画像のように、面の大きさを考えながら、合計3回[Alt]を押しながら面をひっぱり出すことです。

続いてここがポイントです!
左右の指を作成するときは、 [フォームを編集] で [Alt]を押しながら 、まず面に垂直にひっぱりだします。次に、その面を回転させてひっぱり出したい向きに垂直になるように、向きを変えてから、再び[Alt]を押しながら引っ張り出します。

このように一度ひっぱり出して、面の向きを変えてから、再びひっぱり出すようにすることで、斜め方向へもきれいに分割数を増やしながらボディの形を作ることができますよ!

完成~!!

あとは、お好みで底面に折り目をつけたり、指の太さを調節したりすれば完成です♪

スカルプト、いかがだったでしょうか。猫足の記事ではメッシュ分割の進め方馬足の記事では曲げのキツさの調整方法、鳥足の記事では斜め方向へのメッシュ分割のコツを紹介しました!

いろいろ試して、スカルプトを楽しみましょう~^^

それではまた。

関連記事
馬脚の制作過程「曲げのキツさの調整方法」
猫足の制作過程「メッシュ分割の進め方」

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九州大学大学院所属。 Fusion 360の元学生アンバサダー。 レーザーカッターとか、3Dプリンターとか使って何かおもしろいことができないかなぁ~と考えながら、 そこら辺を漂っている。睡眠時間は長めだが、あまり育ってはいない。