ここでは、 押し出し について説明します。
押し出しは 2 次元スケッチで指定した線や面を指定した方向に押し出すことで立体にするコマンドです。
選択した項目(面、エッジ、スケッチなど)によって操作の内容が変わるため、場合に応じた操作が必要になります。
キーボードからEを入力することで押し出しをすることもできます。
このコマンドは利用頻度の高いコマンドなので、オプションの機能も含めて覚えましょう。
スケッチを選択した場合の押し出しのオプションは以下の7つの項目で構成されています。
- プロファイル・・・押し出しを適用するスケッチを指定します。
- 距離 ・・・押し出しをする距離を指定します。
- テーパ角度・・・テーパ(先細り)を適用する場合の角度を指定します。
- 方向 ・・・押し出しの方向を指定します。
方向には「片側」、「2つの側面」、「対称」があります。 - 操作 ・・・押し出しで作成されるボディの状態を指定します。
操作には「結合」、「切り取り」、「交差」、「新規ボディ」、「新規コンポーネント」があります。 - 範囲 ・・・押し出しの距離を指定します。
範囲には「距離」、「終点」、「すべて」があります。
ここで、押し出しのオプションである「方向」のそれぞれの違いについて説明します。
・片側の押し出し
このコマンドは、選択した平面を垂直方向に押し出します。
矢印をドラッグすることで、押し出しの距離を指定することもできます。
・2つの側面の押し出し
このコマンドは、選択した平面をそれぞれの2方向に押し出します。
それぞれの矢印をドラッグすることで、2方向の押し出しの距離を指定することもできます。
・対称の押し出し
このコマンドは、選択した平面を基準にして面対称にオブジェクトを押し出すことができます。
矢印をドラッグすることで、押し出しの距離を指定することもできます。
ここで、押し出しのオプションである「操作」の違いについて説明します。
・結合
このコマンドは、押し出すオブジェクトと、それ以外のオブジェクトが交わる場合に、それらのオブジェクト間で交差する箇所で結合を行います。
矢印をドラッグすると、交差する箇所でオブジェクト同士の結合が行われます。
・切り取り
このコマンドは、押し出すオブジェクトとそれ以外のオブジェクトが交わる場合に、それらのオブジェクト間で交差する箇所を切り取ります。
押し出したオブジェクトは消去されますので注意してください。
矢印をドラッグすると、押し出すオブジェクトと重複する箇所が切り取られます。
・交差
このコマンドは、押し出すオブジェクトと、それ以外のオブジェクトが交わる場合に、それらのオブジェクト間で交差する箇所のみ保持します。
矢印をドラッグすると、押し出すオブジェクトと重複する箇所のみ保持されます。