こんにちは!うやまんぼです。
最近「Fusion360 マスターズガイド ベーシック編」をひと通りやってみました。
この記事では、ガイドブックで初めて知った「フィレットの半径タイプ」について紹介します。
私はFusionを始めてもう少しで2年になりますが、
改めて基礎を学んで気づいた機能を詳しくお伝えできればと思います。
意外と知らないシリーズ第2段弾「面を削除」はこちらから。
フィレットのウィンドウ
まず、フィレットのウィンドウをみてみます。
[半径タイプ]は中央にあり、
[一定半径][弦の長さ][徐変]の3種類があります。
では、それぞれを説明していきます。
一定半径
最もよく使うフィレットの半径タイプです。
半径でフィレットの大きさを指定し、
選択したエッジに一定の大きさで丸みをつけます。
弦の長さ
念のため弦の説明をします。
円上の2点A、Bがあるとき、線分ABのことを弦(げん)といいます。
[一定半径]は半径で丸みの大きさを決めましたが、
[弦の長さ]は弦で丸みの大きさを決めます。
上の写真は弦の長さを5㎜で指定したので、[一定半径]で5㎜のフィレットをかけたときよりも丸みは小さくなります。(弦の長さ5㎜ ≠ 半径5㎜)
[弦の長さ]で半径5㎜のフィレットをかけたい時は、一度[一定半径]で5㎜と指定した後、タイプを変更することで7.071㎜と計算された値が入ります。
(自分で計算してもOKです。半径5㎜なら、5×√2=7.071…)
どんなときに使うのか
弦の長さで指定したい時なんかないよ!と思うかもしれませんが、
[弦の長さ]は斜めになっているところに一定の幅で丸みをつけたいときに便利なんです。
上の画像に左は[一定半径]で、右は[弦の長さ]でフィレットをかけてみました。
左の[一定半径]は丸みの幅が一定でなく、手前が狭くなっています。
右の[弦の長さ]は丸みの幅が一定で美しいですね。
徐変
複数の半径で徐々に形が変わるフィレットです。
クリックして点を追加し、新しい半径を入力できます。
点を追加しすぎたり、間違えた場合は、
消したい点をクリックし[選択を削除]を押します。
まとめ
フィレットの半径タイプ[一定半径][弦の長さ][徐変]の3種類を詳しく紹介しました。
特に[弦の長さ]は斜めのところに一定の幅の丸みをつけれるメリットがあり、造形の幅が広がりそうですね!
今回はフィレットを取り上げましたが、もうしばらく意外と知らないシリーズをやろうと思います。ではまた!
意外と知らないシリーズ第2弾「面を削除」はこちら
宮本機器開発では、この記事で紹介しているようなFusion 360の機能に関するオンラインコンテンツをE-learning上で提供しています。興味のある方はこちらから→https://miyamotokiki.com/e-learning/data
また、Fusino 360を導入検討されている方はこちらからお問い合わせください。→https://miyamotokiki.com/contact
Fusion 360 に関する各種セミナーも実施しております。日程等詳細はこちらから→https://miyamotokiki.com/446-2
うやまんぼ
最新記事 by うやまんぼ (全て見る)
- Adobe Dimension と Fusion 360 で同じ物を作ってみた - 2020年12月28日
- 回転だけで ものづくりの夏! - 2020年9月5日
- 意外と知らない面を削除【Fusion 360】 - 2020年5月23日
Pingback: 意外と知らない面を削除【Fusion 360】 – K3D News -九州3Dプリンタ情報局-