こんにちは、bonchaanです。
今回は、交流電源から直流電圧を取り出すことができる「全波整流回路」の製作を行いました。

解説として「直流・交流とは」、「整流回路とは」をご用意しております。

整流回路とは

電源には交流電源と直流電源があります。

「交流」は一定の周期で大きさと方向を変える電流のことです。交流の例としては正弦波(sin波)(下画像)や矩形波(解説は→タイマICで可変速モータドライバを作る(その2))があります。

交流電源のもっとも身近で有名な例として、コンセントから取り出せる家庭用電源(AC100V,50/60Hz,正弦波)があります。

対して「直流」は交流のような変化がなく、一定の電流のことを指します。

具体例としては、AC-DCアダプター(通称ACアダプター)があります。

「交流」「直流」というワードでは主に電流のことを指しますが、オームの法則から、電圧に関しても基本的に電流と同様な変化をすることから、電流・電圧どちらも指すことが多いです。

整流回路とは

交流を直流に変換することを整流といい、これを行う回路を整流回路と言います。整流回路は基本的に、家庭用電源(AC100V)から直流電源に変換する回路になっています。

整流回路にも種類があり、大きく分けて「半波整流回路」と「全波整流回路」があります。半波整流は入力電圧の正の部分のみ用いて整流し、全波整流は入力電圧の負の部分を正になるよう変換して整流を行うという違いがあります。

全波整流回路にも種類がありますが、今回はトランス、ダイオード、π型フィルタを用いた回路を作成します。

基板データの作成

それでは、全波整流回路の基板を作成します。

この回路図から、以下のようにPCBを編集しました。

今回の配線は、実装するにはかなり手直ししたほうがいいかもしれません。

ただ、これ以上は人の好みなどが出てくるので、記事としてはここまでとします。

まとめ

今回は、簡単な全波整流回路の基板データを作成してみました!

やはり、他のソフトを用いて設計するより、ライブラリが充実していたり、配線が自動でできたりと、作業が楽だなと思いました。他にもいろいろやってみようと思います!


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