こんにちは、かわちゃんです。
先月末、岩手県で開催されたFusion 360 Meetupで講演してきました!このイベントは、3D CADのFusion 360 ユーザーが集まって情報交換するイベントです。私はFusion 360 の全国の学生事例について、誰が・どんなものを・どんな機能を使って、制作しているのか紹介してきました。
色々な事例を紹介する中で、「Fusion 360 、こういうところがいいよね!」というおすすめポイントが見つかりましたので、この記事ではFusion 360 が学生におすすめの3つの理由を紹介します!
①教育用無償ライセンスが使える!
Fusion 360が学生におすすめの3つの理由として、まず真っ先にあげられるのが、学生無料ということでしょう。
3D CADってかなり高価なソフトウェアで、到底学生が買える値段のものはほぼありません。しかし、Fusion 360 は学生に無償ライセンスを提供してくれています。Fusion 360 だとサクッとアカウントを作って、シュバッとダウンロードして、思い立ったその日に始められてしまいます。
ここで疑い深い人は思うでしょう。「 無料って言っても保存できなかったり、 機能が少なかったりするんじゃないのー?」と。
そんな心配は不要です、なんと・・・・無料でもほぼすべての機能が使えます! 3Dモデリングはもちろんですが、レンダリング、解析、CAMなど、デザイン・設計に必要な機能がたくさん使えます。イタレリツクセリです。
②解析やジェネレーティブデザインでさらなる目標の達成を目指せる!
ロケット、ソーラーカー、フォーミュラカーを開発する学生サークルでは、Fusion 360 の解析やジェネレーティブデザインを積極的に使っている団体があります。
時間がたっぷりあって、興味のあることに打ち込めるのは学生の特権ですよね。新しい技術を学んで、自分たちの力にし、大会新記録を目指して、Fusion 360 で開発に取り組んでいるようです。
こちらの画像はFusion 360で作ったソーラーカーのレンダリング画像。このように完成イメージの作成にも使えます。
このソーラーカーは工学院大学ソーラーチームが開発しており、設計、モデリング、製造・・・ などなど、Fusion 360のあらゆる機能を駆使して、世界最速を目指しています。
③グループでの設計にクラウドが便利!
Fusion 360 はクラウドベースの3D CADです。作成したデータの保存や共有には、クラウドが使われます。
一度データを書き出して、USBに入れて、会って、渡して・・・毎回するのは一苦労ですが、 Fusion 360 のクラウドでデータ共有なら、Autodeskアカウントに登録したメールアドレスさえあれば簡単に、素早く、データ共有が出来るのです。
クラウド機能によって、簡単にデータ共有でき、サークルでは学年を超えてデータを引き継いでいくことができます。複数人で活動していくには、もってこいの機能なので、おすすめです。
学生サークルのいくつかでは、前までは別のCADを使っていたが、そのときのファイルもクラウドにアップロードして引き継いで使っているとのこと。Fusion 360 は取り扱えるファイル形式が多いので、今までのデータが全然使えなくなってしまう!という問題も少なそうです。
まとめ
学生にFusion 360 をおすすめする次の理由3つを紹介しました。
①教育用無償ライセンスが使える!
②解析やジェネレーティブデザインでさらなる目標の達成を目指せる!
③グループでの設計にクラウドが便利!
どんどんFusion 360を使って、デザイン・設計・ものづくりを楽しみましょう~!
最新記事 by かわちゃん (全て見る)
- どうなるの?ものづくりのこれから。 - 2019年12月4日
- 透明・半透明素材のパラメータについて - 2019年11月4日
- 3Dモデリングや3Dプリントでよく誤解されていること - 2019年10月17日