みなさん、こんにちは。かわちゃんです!
現在、押し出しコンペ2が開催されております。
締切は2019年7月14日までとなっております。
この記事では、この押し出しコンペを制するために、押し出しコマンドについて、事細かに解説しております。たかが押し出し。されど押し出し。ご一読くださいませ!
後編の記事はこちらです。
押し出しコンペとは??
押し出しコンペとは、3D CADソフトウェアFusion 360の[押し出し][スケッチ][移動][コピー・ペースト]だけを使ってモデリングし、それを素敵にレンダリングするというコンペになります。
![](https://i0.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/2Untitled.png?resize=326%2C285&ssl=1)
[押し出し]だけ!という制限の中で、何を作るか&何が作れるのかを発想するアイデア力、アイデアを形に落とし込むモデリング力、どうすれば魅力的に伝わるかというレンダリング力・・・・様々なセンスとスキルが求められる奥深いコンペとなっております。
本記事は、[押し出しコマンド]にあるオプションの[操作]について、解説していきたいと思います。押し出しを極めてぜひぜひコンペに参加してみてください!
オプション[操作]とは?
[押し出しコマンド] の[操作]は、これから行う押し出しが、形を足し算するのか?引き算するのか?つまり、ある形に対して合体させるのか、穴をあけるのか・・・を決めるオプションです。[押し出しコマンド]を使うとき、ここに表示されています。
![](https://i0.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/1Untitled.png?resize=271%2C473&ssl=1)
[新規ボディ]、[結合]、[切り取り]、[交差]の4タイプが選べます。ちなみに、[ 押し出し ]以外の作成コマンドにも[操作]オプションはあります。しっかり理解することで、モデリングがスムーズになります。
それぞれどのような押し出しができるのか見てみましょう♪
[新規ボディ]
[新規ボディ]はその名の通り、新しいボディが作成できます。例えば、アイスの棒がある状態で、アイス部分を[新規ボディ]で押し出すと・・・“アイスの棒”と“アイス”の2つのボディが存在する状態になります。
![](https://i2.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/Screenshot-594.png?fit=640%2C383)
素材が違うボディを作るとき、後の工程で別々に編集するときは、[新規ボディ]を使います。ここでは、棒とアイスを[新規ボディ]で押し出して作ってみました。
![](https://i0.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/Screenshot-597.png?resize=640%2C606&ssl=1)
ここからさらに[新規ボディ]で抹茶のチョコを作成してみました。 このように、素材が違う別のボディを作るときには、[操作]を[新規ボディ]に設定して、押し出しを行います
![](https://i2.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/Screenshot-611.png?fit=640%2C288)
[結合]
[結合]を使うと、押し出したときに重なる部分が存在するボディと一体化します。形の足し算に例えられることが多いです。例えば、“棒”と“アイス”の2つのボディからできたモデルの横で画像のように[結合]で押し出すと・・・・
![](https://i0.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/Screenshot-592.png?fit=640%2C318)
元々あったアイスと重なる部分があるので、一体化して同じ素材になります。一方、木の棒とは重なる部分がないので別々のボディのままです。
[結合]でポッキンできるアイスができました。
![](https://i0.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/Screenshot-598.png?resize=640%2C541&ssl=1)
[結合]は[押し出しコマンド]中に表示されているボディに対して適用されます。つまり、 ボディが2つ以上ある状態で[結合]を使うときに、結合したくないボディがある場合は、結合したくないボディを非表示にしておくと、 結合されません。
[切り取り]
[切り取り]はその名の通り、押し出した部分を切り取るコマンドです。形の引き算と例えられることが多いです。押し出し時に他のボディと重なりがある場合は、[操作]が自動的にこの[切り取り]になります。
アイスの角をかじったような形のスケッチを描いて、押し出しをすると[操作]が[切り取り]になって・・・・
![](https://i0.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/Screenshot-600.png?fit=640%2C298)
見事に角が切り取られました。こちらも[結合]のときと同じく、押し出しコマンド使用時に表示されているボディに対して、[切り取り]が適用されます。切り取りたくないボディは非表示にしておきましょう! [切り取るオブジェクト]でも適用するボディの選択が可能です。
![](https://i0.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/Screenshot-599.png?resize=560%2C555&ssl=1)
[交差]
[交差]は押し出したときに重なる形状を残す操作です。形状の「かけ算」に例えられます。例えば、チョコの層が挟まったバニラアイスが作りたいとき・・・[交差]を使って、チョコの層を作ることができます。こんな感じです。
![](https://i1.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/Screenshot-603.png?fit=640%2C290)
(トルネードポテトみたいですね)
これをチョコの層部分を[切り取り]したバニラアイスと一緒に表示させれば、チョコの層が挟まったバニラアイスというリッチなアイスが、押し出しだけで作れてしまうのです♪
![](https://i0.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/Screenshot-609.png?fit=640%2C308)
まとめ
[押し出しコマンド]の[操作]には[新規ボディ]、[結合]、[切り取り]、[交差]があり、これらを解説いたしました。
![](https://i1.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/06/2019-Jun-22_06-42-27AM-000_CustomizedView974047575_png.png?fit=640%2C386)
[結合]、[切り取り]、[交差] を行うには、適用対象となるボディが必要で、非表示になっているボディには適用されません。
上手に使いこなして、素敵な押し出し作品を作りましょう!
押し出しコンペ2 みなさんの作品を楽しみにしています。
押し出しコマンドを極めよう(後編)に続きます。
![](https://i0.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/12/47175968_2273884589509496_4239892835874111488_n.jpg?fit=80%2C70&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/kyushu3d.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/12/47175968_2273884589509496_4239892835874111488_n.jpg?fit=80%2C70&ssl=1)
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