こんにちは、かわちゃんです。
100円ショップに行ったら、カラフルな卵のグッズとウサギのグッズがたくさん並んでいました。どうやら、“イースター(キリストの復活をお祝いする祭り?)”が日本でも親しまれるようになったらしいですね。

というわけで、この記事ではFusion 360Meshmixerでカラフルなイースターエッグを作りつつ、色情報を持つ3Dデータ(PLY, 色付きOBJ)の作成方法を紹介します。 カラーの3Dデータは、 DMM.makeなどの3Dプリントサービスで 石膏フルカラープラスチックの3Dプリンターで使えます! フルカラーの3Dプリントができるなんてワクワクしませんか?

まずは、Fusion 360で卵の3Dデータ(STL)作成

まずはFusion360で卵の形を作ります。卵の輪郭をスケッチして、回転!終わり!

スケッチして、回転!はい、卵できあがり!

卵の形のボディができたら、それをSTLで保存します。ここで、三角形の数が調節できるのですが、リファインメント[高]を選択します。(理由は後ほど説明いたします。)[高]では[低]に比べて、かなり分割数が多いことが分かりますね。その分データのサイズも大きくなります・・・(ヤダナァ

リファインメント[高]と[低]の違い

Meshmixerに読み込んで、ペイントしてみよう~!

次は、Meshmixerの出番です。MeshmixerはAutodesk社が提供している無料の3Dデータ編集ソフト。ポリゴンでの編集に強く、CADでの痒いところに手が届く感じなので、私は愛用しています(笑

それでは、Meshmixerを開いて、[ インポート ]から先程のSTLデータを読み込んでみましょう。

色つけをするツールは[スカルプト]>[ブラシ]>[ブラシ(青丸のアイコン)]です。カラーを選んで、ブラシサイズを調節すれば、すぐに3Dデータに色付できますよ^^

「んん・・・?おかしいな、色がつかないぞ」という人は、[スペース]キーを押しっぱなしにするとモード選択の画面がでるので、カラーのモードを左側のモードにしてみてください。

色がつかないときはスペースキーを長押しして、モードをチェック!

さっそくkawachanと描いてみましたが、なんだか線がガタガタしていますね。左側がFusion 360からSTLで書き出すときに、リファインメントを[高]にしたもので、右側が[低]にしたものです。

[W]キーを押すと、ワイヤーフレームの表示・非表示の切り替えができます。ワイヤーフレームを表示して見てみると、三角形の頂点部分を中心に色がついていることが分かります。つまり!三角形の数が多い方がなめらかな線がかけるのです。これが、Fusion360でのSTL書き出しのリファインメントを[高]にした理由でした。

分割数と線のなめらかさの違い

とはいえ、リファインメント[高]でもまだ分割数足りないなぁ、もうちょっとなめらかな線が描きたいなぁ・・・というときは、もっと三角形の分割数を増やすことができます。たくさんの三角形に+マークがついている、このツールを使います。

このブラシを使ってなぞると、分割数が増えます。ただし、極度に少ない分割数のときにこのブラシを使うと、形が変わってしまうことがあるので、STLで書き出す時点でなるべく分割数を増やしておくのがおすすめです。

分割数が増えました

全体的に分割数を増やすと、きれいに線が描けました。

カラフルなイースターエッグを目指してレッツペイント!!

色の付け方がわかったので、どんどんペイントして、カラフルなイースターエッグにしていきます^^ やっている途中で「・・・これ、デジタルじゃなくて良くない?」と思いましたが、そんなことは気にしないことにしておきましょう(笑。

一人でペイントするのもなんだかつまらなかったので、3Dデータとは無縁の生活を送っているR氏にもペイントしてもらいました。線がうまく引けない!と、なかなか苦戦しておりました。画面内で卵のフチに描くほど線がゆがむので、描き込む面が真ん中にくるよう、こまめに回転させながら描くとうまくいきます。また、線が途切れ途切れになるときは、ブラシサイズをあげる、マウスをゆっくり動かすと、改善します。

R氏「上手く曲線が描けない(怒」

そんなこんなで、イースターエッグ(?)が完成しました!カラフル~!

最後に左上の[ファイル]>[エクスポート]から[PLY形式]または[頂点ごとのカラーを持つOBJ形式]で保存したら、カラーの3Dデータの完成です!! 機種にもよりますが、フルカラーの3Dプリンターに対応するデータ形式です。

カラー3Dデータできました!

今回は、カラーの3Dデータの作成方法をご紹介しました。フルカラーの3Dプリンターも登場しはじめていますが、データへの色つけ方法は検索してもあまりヒットしないので、参考になれば幸いです。みなさんもチャレンジしてみてください^^ それではまた!

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九州大学大学院所属。 Fusion 360の元学生アンバサダー。 レーザーカッターとか、3Dプリンターとか使って何かおもしろいことができないかなぁ~と考えながら、 そこら辺を漂っている。睡眠時間は長めだが、あまり育ってはいない。